一人暮らしの注文住宅、ファミリー層とは違う土地選びの注意点

一人暮らしの注文住宅の土地の選び方

40代で新築一戸建てを注文住宅で新築しました。

中でも時間をかけたのは土地選び。

限りある予算の中では妥協点も必要ですが、時間をかけてじっくり選びました。

結果、住んでから8年が経過しましたが、なんのトラブルもなく快適に暮らせています。

そんな私の経験から、独身ならではの土地選びの注意点をまとめてみました。

りさ

世間一般の理想に惑わされず、自分なりの優先順位を決めるのがポイントです。

目次

基本的な土地選びの注意点

  • 家を建てられる土地かどうか
  • 災害が起きやすい土地ではないか
  • 建築条件はどうなっているか

これらは大前提ですが、それらを踏まえて良い土地とは「自分に合った土地かどうか」ということ。

一般的に一戸建てを新築するのはファミリー層がメインかと思います。

夫、妻、小学生の子ども2人の4人家族というのが、もっとも多いモデルケースでしょう。

そんなファミリーの「良い土地」と、独身女性一人暮らしの「良い土地」の条件はちょっと違うと思うのです。

つまりファミリー層に人気の土地を良い土地と思い込んで土地選びをしてしまうと、思わぬ「こんなはずじゃなかった」が出てくるかもしれません。

まずはファミリー層に人気の土地を見てみましょう。

ファミリーに人気の条件は必要ない

ファミリー層に人気の条件

  • 十分な広さ
  • 日当たりが良い
  • 学校や公園が近い
  • 近くに大型スーパーがある
  • 近所に同じ世代の人が多い
りさ

この条件、独身一人暮らしの土地に必要でしょうか?

では、ひとつずつ見ていきます。

十分な広さは必要ない

ファミリーでの一戸建てとなると、リビングやキッチンの他に夫婦の寝室、子ども部屋は当然必要。

実家から両親が泊まりにくるかもしれないので客間も欲しい。

最近テレワークも増えたのでできれば書斎もあったらいいな。

車も2台停めたいし、庭でバーベキューもしたい。

大量の洗濯物を干すためにベランダも欲しい。

こうなるとそれなりの広さの土地が必要ですよね。

しかし独身の一戸建て、そんなに広い家が必要でしょうか?

いや、予算があったなら私だって広い土地に平屋を建て、塀で囲まれた広い庭に芝生を貼って犬を遊ばせたい。

しかしそんな広い土地を買う予算はなく、購入したのは30坪の小さな土地。

そこに床面積60平米の小さな2階建にしました。ほぼワンルーム。じつにコンパクトですが、とても暮らしやすいです。

日当たりの良さは必須じゃない

太陽がさんさんとふり注ぐリビング、確かに気持ち良いですよね。

でも、私はあまり必要性を感じません。

前に住んでたマンションがとても日当たりが良かったのですが、眩しくてテレビもパソコンの画面もよく見えない。

結局、休日の昼間はカーテン閉めて過ごしてました。

最近の家は断熱性があるので、日差しがなくても十分に暖かいので日当たりは必要ないです。

最近テレワークが多くて平日の昼間も家にずっといますが、気分が暗くなることもないし寒いこともありません。

まぶしくてパソコン画面が見えなくなることもないし、家具が日焼けすることもないのでメリットのほうが大きいです。

学校や公園は遠いほうがいい

小さいお子さんがいると公園が近いと便利ですし、学校も近いほうがいいですよね。

でもこれこそ独身の私にはまったく必要ない条件。

犬がいるので公園にはよく行きますが、別に近くである必要はない。

それに、子どもが集まる公園が近くにあると、けっこううるさいですよ。

近くに大型スーパーはなくてもいい

確かにスーパーが近くにあると便利ですよね。

私は外食はほとんどせず自炊ばかりなのでスーパーはよく利用します。

ただ、休日に車で行ってまとめ買いすることが多いので、近くにある必要はないかなって思います。

高齢になったら車は手放すと思いますが、今はネットスーパーや高齢者向けの配送サービスも充実しているので、近くにスーパーはなくてもいいかなって思います。

近所に同じ世代の人は多くなくていい

子育て世代の人たちは同じ年代の人たちがいたほうが何かと安心だかから人気の条件なんでしょうかね。

想像でしかないんですけど。

私の要望はこの逆で「いろいろな世代の人がいる地域に住みたい」でした。

子育て世代が中心のなんちゃらニュータウンみたいなところだと、週末はあっちこっちでバーベキューしてそうだし、なんとなく煩わしそう(勝手なイメージです)。

ここは妥協したくない独身の土地選び

ファミリー層に人気の条件に惑わされず、優先順位と妥協点のバランスを考えて土地選びをするのがおすすめですが、独身女性の土地選びで妥協しないほうがいい点です。

通勤の利便性

独身で家を建てるという方のほとんどがお仕事をされていると思います。

そうなると通勤の利便性はやはり重要。

私が住むのは札幌なので、車通勤なら除雪の状況は要チェック!

ぜんぜん除雪が入らない入り組んだ土地だったりすると冬は死にます。

定年退職して通勤しない年齢になってもドカ雪で家から出られないなんてこともありますし…。

そういう意味(雪が積もる地域)では、通勤でバス利用が必要な土地も利便性が落ちるので、電車か地下鉄の駅まで徒歩のみで行ける場所がおすすめです。

夜道が明るいなどの防犯面

候補に上がった土地の中で街灯が少ない地域の土地は避けました。

私はあまり気にしてなかったのですが、土地探しを手伝ってくれた女性の建築士さんのアドバイスです。

やはり暗い夜道は犯罪率も多いですし、何より「怖いな」と思って歩くのはストレスになります。

町内会が機能している地域

町内会が機能している地域の方が、治安が良いと思います。

これは住む地域によってかなり差があるとは思いますが、私の住む地域では、町内会費(年に2〜3千円ほど)さえきちんと払えば、回覧板をまわすくらいしかやることはありません。

町内会の行事はいろいろありますが、参加を強要されることはありませんし、参加しなくてもご近所さんとの関係が悪くなることもありません。

まとめ

  • ファミリー層の理想が独身の土地選びの理想ではない
  • 土地の広さ・日当たりの良さはあまり必要ない
  • 公園や学校、大型スーパーが近くにある必要もない
  • 妥協しないほうがいいのは通勤の利便性と地域の防犯

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